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本と酒と怠惰

十五

なにがあるでもなく、なんとなし、起きていたい夜がある。

ぼんやりと、流れるタイムラインを眺め、気紛れに欲しい本をチェックする。外は静かで、世界に存在しているのは私だけなのではと錯覚しかけるけれど流れるタイムラインがそれを許さない。確かに世界は、まだ、動いている。安心と落胆。ひとりぼっちだと意識する時間が減ったような気がする。常にどこかに接続している恐怖あるいは疲労。

ものが書けない日が続いている。プロットは組み上がっているのに細々した部品が揃わない。部品は読むことで増えるもの。今は読む期間なのだと言い聞かせ、書くのは諦めるか。戦後の詩を集めたものが面白かった。今に対する挑戦。そんなチャレンジ精神は持ち合わせていないけれど、なにか、こう、言葉を破壊してみたい欲がある。言の葉を破壊せよ、世界を革命するために。ウテナのパロディ。あるいはデミアン。言葉の破壊とは。意味を成さない単語をただ並べるだけではない。徹底的に破滅に追いやりたいのだ言葉を。言葉にお前の無力さを味わわせたい。