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本と酒と怠惰

十七

曖昧な言葉を使ってしまった所為で、危うく一人の友人を失うところだった。

言葉とは共通のものもあれば、そうでないものもある。そうでないもの、というのは、たとえば、ある家庭内においてのみ通じる言葉など。それらを公共の場(?)に持ち出すことは、危険を孕む。通じないからだ。そして、その意味を説明しようとすれば、曖昧模糊とした説明にしかならない場合が多いのではないか。言葉は凶器だ、とはよく言われることだが、それ以上に、曖昧さこそが凶器なのだ。解釈次第でどうとでも受け取れるから、こちらにその意図がなくても傷つけてしまうことがある。誰かを傷付けることは同時に自分をも傷つくことなる。悲しみしか産まれない、負の連鎖。

改めて、たくさん本を読んで、勉強して、言葉の使い方を見直そうと思った次第。

主治医の移動に伴い、悩みが増え、深く眠れない日々が続いている。

大事にしたいものは何か。自分の気持ちと、快方へと向かうこと。その為にできる最善の選択とは一体。

なんにせよ、責任を負うのは自分なのだから自分で決定しなければいけないのだけれど、もう、いっそ、誰かに任せてしまいたい。随分と疲弊している。心身ともに。永遠に、最後の診察が来なければ良いのにとさえ感じる。いや、病気にさえならなければ、こんな悩みもなかったに違いないと自分を恨みたくなる。

病気と向き合う姿勢、というのも改めて問われているようにも思える。私の身体は私の身体以外のなにものでもないのだから、誰かに肩代わりしてもらうわけにはいかないのだから、受け入れるしかないのだ。しかし、その、受け入れる、というのがむつかしい。病気とは、なりたくてなるものではない。ほとんど災害に近しいのではないか。そんなことを考えていると、目が覚めてしまい、眠りが浅くなり、昼間の行動に支障が出ている。調子も悪い。本も読めない。嫌なことばかりだ。