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本と酒と怠惰

三二

がんばってもがんばっても、報われないような気がして、それは私をひどく落ち込ませる。けれど、当たり前のような気もする。私のがんばりは、世間様から見た場合、十分の五にも達していないからだ。第一、スタート地点がマイナスなのだから。統合失調症という病を抱えながらの奮闘は、それはそれは滑稽だろう。空回りとは違う。なにもできていない、という無力感。私にできることなんて、一握りもない、それを突きつけられている。現実と向き合うときが来たのだろう。頭では理解できても身体が、心が、ついてきてくれない。まるで、シャミッソーの『影をなくした男』のように、あるべきはずのものが、失われているような。一体、誰に?誰が私をこんな病に陥らせたのだろうと考え始めると、情緒が不安定になる。
カウンセラーの先生は、あなたはがんばっているのだから、あとは周りががんばるだけとおっしゃるけれど。私なんてちっともがんばれていないのだ。
というようなことを、つらつらと、中途覚醒すると考える。お相手さんは眉間に皺を寄せ、少し苦しそうに熟睡しているから孤独だ。いずれは、この寝息も聞けなくなるだなんて、遠い未来にまで意識は飛んでいく。目前のことをコツコツ積み重ねればいいだけなのにね。
今日は久々にお出かけ。お相手さんの体力に合わせて早々に退散したのがすこし残念。だけれど、ユーフォーキャッチャーなんか、中学生みたいな遊びも挟んで楽しかった。お互いにいい気分転換になった模様。