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本と酒と怠惰

四三

お相手さんの、勤め先が決まらない。
ようやっと決まったところは、一日でやめてしまった、諸事情により。
それから、ずっと根を詰めてがんばって探してはるのだけれど、誕生日を迎えてまたひとつ歳をとったいま、なかなか難しい。それらによる、焦りや不安、落ち込みからどうすくい上げるか。お疲れモードで、余裕のないなか、私にできることを精一杯やっているつもりだ。たとえば、美味しい食事をつくる。気晴らしになるかならないかはわからないけれども、買い物に誘ってみる。
それでも毎日、ちょっとした八つ当たりだったりがあって、つらい。互いに、心のなかで私は俺は病気なのだからと、思いやる気持ちが薄まってきている気もして、そうならないように、共倒れにならないように、必死で踏ん張っている。
がんばっても報われないだなんて、そんなことないのだから。お相手さんには、ちゃんと自身を信じていただきたい。
すこし、料理のレパートリーが増えた。というのは傲慢だろうか。いままで手を出したことのない、レシピ本やらとに頼りつつ、新しい料理を模索中。目標は、できる限り同じメニューが続かないこと。たとえば、魚の翌日は肉。洋食の次は和食か中華。ついった料理部、と勝手に名付けている一員のおひとり、へいじーさんに教わった、レシピ本もなかなかよい。料理は、料理だけに集中できるのがいい。余計な考えを、一旦横に置いておける。
悲観的になるときもあるけれど、なんとかかんとか二人で乗り越えられるといい。乗り越えたい。乗り越えてみせる。