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本と酒と怠惰

五〇

用事の途切れない日々。酒量が増える日々。

飲酒量の増加はよくない傾向で、でもこんなに幸せなのにどうして……、という気持ちも相まって抜け出せない。おそらく睡眠がうまくとれたりとれなかったりなのが大きいのだが、そもそもなぜなのか、というおおもとに心当たりがないのでどうしようもない。未だに意味もなく気分がふさがり、そのたびにお手上げ状態になる。

いまも深夜徘徊したい気持ちを、お相手さんの寝顔を見ることで落ち着けている。確実に、実家暮らしなら缶ビール片手にコンビニ巡りをしていただろう。

久々のプレミアムモルツは、かつて最も精力的だった頃の職場を思い出させる。

プルーストのマドレーヌの挿話は、昔も今もきっとこれからも首がもげるほど頷く箇所なのだけれど。ここまで過去に引き摺られるとさすがに堪える。こころ、というものは、過去現在未来を行き来するもので、だから仕方のないことでもあるのかもしれない。